総額表示の値札チェック|税込価格を見直す手順
総額表示は、店頭の値札・メニュー・チラシなど、お客様に先に見せる価格すべてが対象です。小さな店が明日から一人でできる見直しの順番と、飲食料品の税率引下げ期間への備えをまとめました。
AIの支援を受けて執筆し、事実確認を行いました。
総額表示とは、消費者にあらかじめ価格を示すとき、消費税を含めた税込価格で表示する義務です。「11,000円」だけでも、「10,000円(税込価格11,000円)」でも構いません。口頭で伝える値段は対象外です。
総額表示とは?店頭の値札はどこまで対象か
国税庁は、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合には、税込価格を表示することが義務付けられていると説明しています(国税庁 タックスアンサー No.6902)。表示の方法は問われません。店頭の表示もチラシ広告も対象です。
明日の開店前に、紙を一枚持って店内を一周してください。棚の値札、手書きのPOP、ショーケースの札、メニューボード、窓の貼り紙、レジ横の小さな商品、チラシ、SNSの投稿。文字で価格が出ている場所をすべて書き出します。数え上げるより、場所の名前を残すほうが後で役に立ちます。
対象外なのは、価格を表示せず、お客様に聞かれて口頭で答える場合です。札やメニューのように文字で価格を出している場所は、迷わず対象として扱い、書き出しの一覧に入れてください。
税込・税抜の併記はどこまで許されるか
同じ国税庁のページには、標準税率の例として七つの表示が載っています。税込価格だけの「11,000円」、「11,000円(税込)」、税抜価格を添えた「11,000円(税抜価格10,000円)」などです。税抜を主にした「10,000円(税込価格11,000円)」も認められています(出典は前掲のタックスアンサー)。
店でそのまま使える決まりをひとつ挙げます。税込価格を一番大きな文字にして、税抜は小さく添える。これは国税庁の例に沿った、店側の運用ルールです。お客様の見やすさの面でも迷いません。税抜価格しか出していない札は、書き直しの最優先にしてください。
手書きの札が多い店は、書き方の見本を一枚作ってレジの横に貼っておくと、アルバイトの方が札を作るときにも揃います。
小さな店の値札を直す順番
全部を一日で直そうとすると、途中で営業に戻れなくなります。お客様の目に最初に入る場所から直してください。
- 入口まわり、窓、メニューボード
- レジ横、カウンター上、ショーケース
- 売場の棚、ハンガーラック
- 奥の棚、在庫の札、チラシのデータ
一人が一つの通路を担当し、値札とレジの登録価格を並べて確かめます。ずれが見つかったら、札とレジのどちらが正しいかを仕入表で確認してから直します。
パン屋や惣菜店なら、ケースの札と日替わりの黒板が別々に更新されがちです。ギフトショップでは、季節の棚に昨年の札が残っていることがあります。服の店ではセール札の上に古い札が重なっていないか、キオスクでは立て札と壁のメニューが同じ金額かを見てください。
飲食料品の消費税率引下げに備えて、いま決めておくこと
国税庁のタックスアンサーには、令和9年4月1日から令和11年3月31日までの2年間、飲食料品の譲渡について消費税率が引き下げられると書かれています(国税庁 タックスアンサー No.6902)。引下げ後の税率や、総額表示の特例の細かな扱いはこの記事では書きません。切り替えが近づいたら、国税庁の最新の案内で確認してください。
今のうちに、次の準備だけ進めておけば足ります。
- 取り扱い商品を、飲食料品とそれ以外に分けた一覧を作る
- 値札を書き換える担当者と日にちを決める
- 店内飲食と持ち帰りで同じ札を使っている商品を洗い出す
三つ目は、税率の判定が絡みます。店内飲食と持ち帰りで同じ札を使っている商品は、レジでお客様にどう聞くかも先に決めておくと、切り替え日に慌てません。仕入れ側では、インボイス経過措置の整理も同じ時期に見直すと手戻りが減ります。
レジの価格とお店の表示を一致させる
税率が変わるときに起きやすいのは、札だけ直してレジが古いまま、あるいはその逆という食い違いです。お客様は札の金額を見て来ますから、会計で違う金額が出ると、その場で信用を落とします。切り替えの日は、札とレジを並べて、主力の商品から順に突き合わせてください。
商品の価格をレジ側で一か所にまとめて管理していれば、突き合わせは一覧を印刷して棚を回るだけで済みます。お手持ちのタブレットやパソコンのブラウザーで動くVoViなら、料金ページで国を選ぶと日本の料金が表示され、Proは14日間、カード登録なしで試せます。
まとめ
- 総額表示は、文字で出すすべての価格が対象。口頭の値段は対象外です。
- 税込価格を一番大きな文字にし、税抜は小さく添えます。
- 直す順番は、入口・メニュー、レジ横、売場、奥の棚の順です。
- 飲食料品の引下げ期間は国税庁に載っています。まず商品の一覧と担当者を決めましょう。
- 切り替え日には、札とレジの価格を並べて突き合わせます。
参考資料
よくある質問
税込価格だけ表示すればいいですか?
はい。「11,000円」のように税込価格だけで構いません。税抜価格や消費税額を添える場合も、税込価格が分かる形にします。国税庁のタックスアンサーに七つの表示例があります。
口頭で伝える値段にも総額表示は必要?
価格をあらかじめ表示していない場合、口頭で答える値段は総額表示義務の対象外です。札やメニューなど文字で価格を出している場所は表示にあたるため、税込価格で示します。
値札に税抜価格だけ書くのはだめですか?
税抜価格だけの表示は避けてください。国税庁の例には「10,000円(税込価格11,000円)」のように税込価格を示す形が載っています。税抜価格だけの札は、税込価格が分かる表示に直します。
飲食料品の消費税率はいつからいつまで引き下げられますか?
国税庁のタックスアンサーによると、令和9年4月1日から令和11年3月31日までの2年間です。具体的な税率や表示の扱いは、切り替え前に国税庁の最新案内で確認してください。